日本のApp Storeから削除された海外取引所アプリ一覧（iOSとAndroidの状況）
日本のApp Storeから削除された取引所アプリ
2025年2月6日、日本のApple App Storeからいくつかの海外仮想通貨取引所のアプリが削除されました。
現在、削除が確認されている取引所アプリは以下の通りです。
- Bybit（バイビット）
- Bitget（ビットゲット）
- MEXC（エムイーエックスシー）
- KuCoin（クーコイン）
- LBank（エルバンク）
これらの取引所は、日本国内でのライセンス登録がない状態でサービスを提供しており、以前から金融庁による警告を受けていました。今回のApp Storeからの削除も、その影響を受けて、Appleが対応したと考えられます。
同日、BYBITは公式に声明を出し、「Bybitのサービス自体には一切影響はなく、Bybitは引き続き日本語のお客様にサービスを提供しており、入出金や取引を含むすべての機能は、通常通りご利用可能。すべてのお客様のアカウントおよび資産は安全に保護されていますので、ご安心ください。」と発表した。
【BYBIT公式】日本語版Bybitアプリをご利用のお客様へ
また、2025年2月7日、MEXCも声明を出し、「App Storeでのアプリの再掲載は最優先事項であり、Apple社と協力しながら迅速な対応を進めております。なお、MEXCのすべてのサービスは、引き続き代替プラットフォームを通じて通常通りご利用いただけますのでご安心ください。」と伝えた。
MEXCアプリ：Apple App Storeにおける更新状況について（日本語版）
日本経済新聞による報道で、Appleによるアプリ削除は金融庁による要請だったことが判明
金融庁からの要請を受けてアップルは「アップルストア」上から、該当のアプリを削除したという。金融庁は、米Appleと米Googleに要請を出しており、Androidの「Playストア」での対応はまだ確認できない。
現在の状況：アプリは使える？
今回のApp Store削除によって、新規ダウンロードはできなくなりましたが、すでにアプリをダウンロードしている人は、今まで通り普通に使えます。
- すでにアプリをインストールしている場合 → 取引・入出金などの利用は問題なし。
- ただし、今後アプリのアップデートが提供されるかは不透明。
- 一度アンインストールしてしまうと、日本のApp Storeからは再インストールできない。
現時点では問題なく使えているものの、規制が強化される前兆と考えるのが自然かもしれません。
この流れが進めば、今後さらに規制が強化される可能性もあります。
iOS（iPhone）とAndroidの状況
iPhone（iOS）
- 日本のApp Storeから削除されたため、新規ダウンロードは不可。
- すでにダウンロード済みの人は、引き続きアプリを利用可能。
- ただし、今後のアップデートが提供されない可能性があるため注意。
Android（Google Play）
- Google Playストアでは、現在もダウンロード可能。
- Androidユーザーは、今まで通り新規インストールやアップデートが可能。
- ただし、今後の規制次第では影響を受ける可能性もある。
国内取引所への出金は問題なし
「アプリが削除された＝資産が引き出せなくなる」というわけではありません。
入出金については、今まで通り問題なく行えます。
たとえば、BybitからbitFlyerへXRPでの出金を試したところ、追加の本人確認もなく、いつも通りのスピードで着金しました。※トラベルルールに関する書類をまだ未提出の場合は必要な場合があります。
現在のところ、入出金に特別な制限はなく、通常通り送金可能です。
必要に応じて、送金スピードが速く手数料の安いXRPなどを活用するのがおすすめです。
対応策1：アプリの地域設定変更（※非推奨）
ただし、この方法にはリスクもあるため、あまり推奨できません。
- Appleの利用規約上、実際の居住国と異なるストアを利用することは推奨されていない。
- Apple IDの国を変更すると、既存のストアクレジットが消失する可能性がある。
- 他のアプリやサービスで不具合が出るリスクもあるため、慎重に判断する必要がある。
そのため、無理に地域設定を変更したりVPNを使用してまでアプリを使うより、ブラウザ版からログインするなど、別の方法でログインする方が安全です。※新規で使う場合でも、ウェブブラウザ版は使えますし、わざわざAppleストアからアプリをダウンロードする必要はありません。
対応策2：ウェブサイト経由で利用
アプリが使えなくても、公式ウェブサイト経由なら通常どおりサービスを利用できる場合がほとんどです。
例えば、スマートフォンでもSafariやChromeなどのブラウザで取引所の公式サイトにアクセスすれば、入出金や取引ができます。
ウェブブラウザ版を、ホームに追加することで、MEXCなどは、アプリのように使うことが可能です。
ただし、ウェブ版が使えるからといって「特に問題なし」とは言えません。
今回の件は、あくまで規制強化の前進と見るべきであり、今後さらなる制限がかかる可能性もあります。
「ウェブ版があるから大丈夫」と油断せず、今後の動向を注視する必要があります。
また、ウェブ版の利用はセキュリティ面でも慎重に対応すべきです。
- 2段階認証（2FA）やメール認証はしっかり設定しておく。
- 怪しいフィッシングサイトに注意し、必ず公式サイトにアクセスする。
ポイントまとめ
日本のApp Storeでは削除されたが、Androidやウェブ版ではまだ利用可能。
すでにダウンロード済みの人は、引き続きアプリを普通に利用可能。
出金は通常どおり可能（bitFlyerへのXRPを出金して実際に確認）。
Apple IDの地域設定を変更したりVPNを利用して新規ダウンロードは、リスクがあるため推奨しない。
今後も規制が強化される可能性が高いため、必要に応じて適切な対応を取ることが重要です。
今後の規制の動向を注視しながら、安全に取引を行うようにしましょう。
